屋根工事の業者の選び方とは! 信頼できる会社を見分ける方法

屋根工事の業者の選び方

 

古くから愛されてきた日本の屋根瓦は、美しく、耐久性・断熱性にも優れた、日本人の知恵が詰め込まれた屋根材です。
昨今の日本では、地震や豪雨、台風などの災害が増えており、あらゆる建造物の屋根が深刻な被害を受けています。

 

災害が起きてからの事後対応では、時間も費用も無駄に掛かってしまいます。 転ばぬ先の杖! いつ災害が来てもいいように、事前に対策しましょう。

そこで今回は、屋根の災害対策と、その施工業者を見つける方法についてご紹介します。

 

 

■瓦屋根が災害に遭うとどうなる?
台風などが近づいてきた場合にまず心配されるのは、瓦や屋根材が吹き飛ばされる可能性です。 強風で飛ばされた屋根瓦が近隣住宅の窓ガラスを割った、壁に突き刺さった、車を傷つけた、などのケースも報告されています。 もしも自分の家の屋根から飛んでいった瓦が、人を傷つけたり命を奪ったりしたら……と不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

台風だけでなく、地震などで揺さぶられた屋根から瓦が落下する可能性もあります。 災害対策をする際は、瓦の種類や留め付け工法など、事前に屋根の状態を確認しておくことをおすすめします。

 

 

■業者を探すときのポイント
業者を探すときのポイント

 

屋根屋の看板を掲げている業者は日本に4000軒以上あるといわれています。 残念ながら、そのなかには信頼できない業者が存在するのも事実です。 ですから、しっかりとした施工をしてもらうためには、診断力と施工技術を兼ね備えた業者を見極めなければなりません。

 

確かな腕を持つ業者を探す方法としては、業者のHPを見て以下の条件を満たすかどうかが一つの目安となります。

 

・瓦組合に加盟している
(ただし、優秀な業者のなかには旧態依然とした瓦組合の体質を嫌って、組合に加盟していない業者もかなりの数存在するので注意が必要です。)
・屋根診断士の資格を持っている
・地元で長い業歴がある
・新しい技術や製品に対してよく勉強している

 

ただ単に瓦組合に所属している業者の多くは、施工方法が昔のままで、新技術や新工法を取り入れていない場合が多々あります。そういった業者だと、最適な災害対策をしてくれるとは限りません。

そこで、もう一つの条件として見極めたいのが、「最新の工法を取りいれているかどうか」ということです。地震・台風に強い最新の工法を導入しているか、という観点からもチェックをしておきましょう。

 

 

■最新・最強の「ポリフォーム」を使った屋根工法
「ポリフォーム」を使った屋根工法

 

台風・地震対策のための補強や葺き替えの最新・最強の工法として、「ポリフォーム」を使った施工法があります。 業者を探す際のチェックポイント「最新の工法を知っているかどうか」は、つまり「ポリフォームを使っているかどうか」ということなのです。

 

 

【ポリフォームとは?】
ポリフォームとは、毎年猛烈なハリケーンが発生するアメリカ・フロリダ州の条例で、瓦屋根での使用が義務付けられた強力接着剤のことです。 従来の釘やビスに代わり、台風だけでなく、地震などの天災にも驚異的な耐性を発揮します。また、ふくらんだ泡が断熱材の機能も果たすため、瓦屋根の断熱性能が一段とアップするという優れモノです。

 

 

【ポリフォーム工法の特長】
従来工法は瓦の上の部分を釘やビスを使って“点”で固定するのに対して、ポリフォームは瓦の下で約3倍に膨らむので、下地の段差や小さな隙間にも入り込み、瓦を大きな“面”で確実に固定します。

 

 

【ポリフォームの強度と信頼性】
釘やビスを一切使用しないため、防水シートやその下の野地に穴を開けずに済むので、漏水の心配がありません。 また、その驚異的な固定強度は、ビスや釘を使った従来工法の約4倍です。検証実験結果では、風速70mの雨風でもびくともしない絶対的な強度を誇っており、「世界最強の瓦留め工法」と言われています。

 

 

【ポリフォームで施工された建物】
日本において、ポリフォームによる屋根施工は、すでに2002年から導入されています。 以来、日本独自の伝統建築である神社仏閣や重要文化財から、学校・病院・市庁舎などの公共の建物を含む様々な建築物の屋根でポリフォームが使われています。

 

 

■屋根の災害対策なら、ポリフォーム代理店会会員業者へ
屋根の災害対策なら、ポリフォーム代理店会会員業者へ

 

信頼できる屋根専門業者とは、つまりポリフォーム工法を使っている業者といえるでしょう。 その業者が集まり、日本の屋根文化を守ることを目指して共に活動しているのが「ポリフォーム代理店会」です。

 

 

【ポリフォーム代理店会とは】
日本の風土や文化に適したポリフォーム施工のノウハウを開発・共有するための屋根業界のエリート集団です。 現在、その会員として日本各地の30社以上が加盟しています。
当会の会員となるには、ポリフォームに対する深い知識と正しい施工技術が必要です。 実際に屋根を葺く職人には、当会主催の施工技術研修会の受講と試験の合格が義務付けられています。 つまり、会員各社の施工技術レベルは高く、信頼できるものです。

 

これからも、あらゆる災害が日本列島を襲うことが考えられます。 屋根診断で「葺き替えの必要有り」もしくは「補強の必要有り」と判断された場合や、積極的に建物の災害対策に努めたいとお考えの場合には、世界最強の瓦留め工法「ポリフォーム」での施工をおすすめします。

 

 

その際には、最新の技術で日本伝統の瓦屋根、“瓦(いらか)の波”を守る、日本各地のポリフォーム代理店会会員業者へぜひご相談ください。

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